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アニメ「異世界食堂」感想。微妙な違和感

最初はすごく気に入って「シンプルに美味い物食べて幸せになるファンタジーもの」として楽しみに見ていました。

正直、こういうメシものジャンルって、小難しい設定や余計な伏線とかはあまり要らないなあと思っていた所だったので、これくらいが気楽でいいなあと。

ですが2期の半分まで見て、ちょっとストーリーテリングが安易過ぎに思い始めました。なんなんだろう。

一応1つフォローすると、アニメ版は構成や演出としては一番中身を端折ったものだそうです。

もともとの原作が「なろう小説」だったものに、色々説明や描写を省いた「漫画版」が出て、そこからさらに情報をさっぴいたものが「アニメ版」らしいのですね。

とはいえ、さすがに今から原作小説読むのは少々億劫だなあ。なのであくまでアニメ版について書きます。

なんかこう、序盤に大して面白くもないモブの小芝居を見た後に、その小芝居と全く関連のない料理を食べて、ただうまいうまいというだけの内容が毎話ずっと繰り返しで飽きちゃうんですよね。

この辺りが「色々省いた」結果での違和感なのかな。

「小芝居」の内容が単にキャラをインスタントに印象付けるためにしか機能しておらず、結果、そのキャラが美味しく食べているシーンに特段に感情移入できない。

あと、どのキャラも似たような食レポ感想なのも物足りなかったですね。キャラの人となりや背景を反映したリアクションが、台詞脚本的に足りない。庶民も王族も似たようなボキャブラリー。

時々、「実はこのキャラには深いバックボーンがあるんですよ」みたいな、意味ありげなカットや匂わせシーンも出てくるんですが、なんか中途半端でしたね。

ストーリーテリングの薄さについては、葛藤の描き方が雑なのが気になりました。

例えば、威厳と強さに自信がない魔王が、異世界食堂で、自分が尊敬している立場の人間に出会って相談、それで元気を出すというお話があるんですが……

「強くなくったっていいじゃない」「弱い魔王だっていいじゃない」「弱いんなら前線にでなくったっていいじゃない」みたいなおためごかしの助言で、簡単に納得しちゃう辺りがあまりに残念。

そんなことは当然とっくに思考の俎上に上げた上で、それでなお「魔族」ゆえに悩んでたんじゃなかったのかと。だって「魔王」ですよ?

強さや威厳がモノを言う事情が「魔族」にはあるからこその悩みだと思って、そこをどう乗り越えるかのやり取りを期待して見ていたのですが……「無かったのかよ!」というがっかり感が大きかったです。

「弱くてもいいじゃない」→「そうですよね!」って……

結論としてそういう結果になる話自体は全然OKですけど、途中をすっ飛ばしすぎでしょう。

もちろん、アニメは1クールで少ない話数でやりくりしないといけない事情があるので、こういったすっとばし構成の話が入ることはママあります。

でもせめて、脚本で工夫して受け応えに違和感が無いようにするとか、葛藤がある回だけでも前後編にするなど、一矢報いる所を見せて欲しかったですね。

やっぱ原作読まないといけないのかなあ……

とはいえ、2期最終話はたっぷり見せてくれて面白かったし、またああいう感じで3期も見たいなあと思いつつ……2期の終わり方がすごい最終回ぽかったので、どうなることかとやきもきしてもいます。

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