32bitソフトでメモリ3GB以上使うあがき。古い環境でお絵描きしている人へ。

32bitでも、メモリをたっぷり使ってお絵描きしたい…。

64bitのOS環境で 32bit なソフトウェアで困るのは、使用できるメモリ上限がたったの3GB弱な事です。

なので私は、無理やり64bit扱いさせて上限を解除するフリーウェアを使っています。 64bit ソフトウェアなら、積んでるメモリ上限までがっつり使い切ることができますからね。

このフリーウェア自体は、もう10年近く前からあるもので、知ってる人には常識のものなんですが、2018年現在でも使えてますよという、情報更新の意味でエントリを書いています。

絵を描いたりする人って、PCをガン使いしている割にはあまりこういうことに詳しくなかったりするじゃないですか。 なのでこういった発掘系エントリも、多少は需要があるのかなと。

まいどお約束のアレで恐縮ですが、自己責任の範囲内でご参考いただければと思います。

意外と残っている32bitソフトウェア

私の場合、OSはWin7(64bit)環境でメモリを16GB積んでいます。 その内 4GB をramdisk として使っているので、使えるメモリは実質12GBです。

※ramdiskというのは、メモリをストレージ扱いする技術で、SSDの10倍以上のスピードで運用可能なドライブを増設できる、なかなか便利なものです。 >過去記事で触れています。

さて、私のメインお絵描きソフトは Flash CS5.5 と PhotoShop CS4です。

Flashは、Adobe Creatice Cloud「Flash Professional → AnimateCC」以降で64bit ネイティブ対応されましたが、Flash CS6 までは32bitソフトウェアでした。 当然 CS5.5も32bitです。

PhotoShop CS4 は、64bit ネイティブ対応なのですが、それで多用しているスクリーントーンを貼るプラグイン「パワートーン3」は 32bit でしか動かないので、PhotoShop も 32bit で起動する必要があります(CS4 は、64bit と 32bit 2つの exe があるという、ちょっと変わった仕様)。

12GBもあるフリーなメモリが全く活かせない、ということになりますね…。

そんなこんなで、私はどちらも 32bit ソフトウェアとして付き合っていかねばならないわけですが、そんな私の救世主で、もう何年もお世話になっているのがこのフリーウェアです。
 


4GB Patch

こちら で配布しています。 4GB Patch

これは exeファイルを64bit対応に改造してしまうソフトウェアです。 ぶっちゃけちょっと危険な気もするんですが、改造のタイミングで、改造前のexeファイルをバックアップコピーとして残してくれるので安心です。

何かあったら改造後のファイルを削除して、バックアップコピーのファイル名を元に戻せばよいだけです。

※ただ万が一、改造とバックアップ作成の瞬間に 4GB Patch がコケて、 exeファイルが壊れた上にバックアップもとられてない…といった状況が全く起きないとも限らないので、対応前に自前で exe ファイルをコピーしてバックアップはとっておきましょう。
 

使用方法は超簡単。

ダウンロードしてファイルを解凍すると、中身は「4gb_patch.exe」があるだけです。 それをダブルクリックで起動すると「どのソフトウェアを対応させるか」と聞かれるので、自分の使っているソフトウェアの起動exeファイルを指定します。 私の場合は Flash.exe と 32bit 版の Photoshop.exe ですね。

それで、上図のウインドウが出れば終了です。 同時にその exeファイルに .Backup がついたバックアップコピーができています。(Flash.exe だったら Flash.exe.Backup です)

後はそのまま、いつも通り使うだけです。 ショートカットやランチャーソフトを使っている場合も、設定変更は不要です。

ただ、あらゆるソフトウェアで効果があるというわけでもないようです。 まずは上記のウインドウが出るか、出た後も実際に起動して、改善しているか自分でしっかり確認しましょう。

※ちなみに、いくつかの昔のゲームにも効果があるらしいですよ!
 

こうかはばつぐん

私の場合は、普通に使っていて「メモリが足りません」と言われることが激減しました。

実際それに加えて、重いファイルをいくつ同時に起動できるかで実験もしてみましたが、普通に 4GB Patch 適応後の方が2倍の量を起動できました。 ここは、実際に何GBメモリを積んでいるかでも変わってくるでしょう。

というわけで、ある意味邪道というか、非公式アングラな方法ではありますが、古い環境でもまだまだ戦えますよということで…。 参考にしていただければ幸いです。

★なお、もちろん参考にしていただくつもりでエントリを書いてはいますが、対応については自己責任でお願いしますね。

それはそれとして、Animate CC……いや、Flash CS6 でいいから欲しいなあ……。

 

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